春は、排毒の季節です。「春に食事をする際のポイント」を取り入れて排毒を促すことで、カラダは軽くなり、春を心地良く過ごすことが出来ます。

今回は、春の旬野菜や山菜などを取り入れた、春を楽しむための食事をテーマにお届けします。

【目次】
1 春を楽しむ食事・5つのポイント
2 旬の春野菜&山菜を楽しもう
3 春におすすめのヴィーガンスイーツ
4 まとめ

1 春を楽しむ食事・5つのポイント
3月21日は、春分の日です。
春分を挟んだ7日間の春の彼岸が終わる頃には、厳しい寒い日が減っていきます。

暖かくなる春は、あらゆるものが目覚めて動きだす季節です。カラダも、日差しや温かさを感じて、皮膚が緩んで発汗しやすくなり、代謝も上がり、溜め込んでいた毒素が排出され始めるので、冬の間は隠れていた症状も現れやすくなります。花粉症も、その一つです。他に、吹き出物やかゆみなども出やすくなります。また、この毒素の排出を担っているのが肝臓なので、肝臓に負担がかかりやすくなり、ほてり、のぼせなども生じやすくなります。

そこで、春を楽しむための食事のポイントを取り入れて排毒を促し、肝臓をフォローしてあげることで、花粉症などのツライ症状は和らぎ、カラダは軽くなり、体調は良好になります。カラダの不調が無ければ、本来春は、桜が咲いて気持ちが華やぎ、ワクワクとした楽しい気持ちで、心地良く過ごせる季節なのです。

それでは、春を楽しむための食事のポイントをご紹介していきます。


【春を楽しむ食事・5つのポイント】
1.春の旬野菜や山菜を取り入れる(優しい色味・やわらかい食感・苦み)
2.春におすすめの調理法を取り入れる

3.味付けは、塩分を控えめに 
4.陰性の調味料(酢・ハーブ)を取り入れる
5.ヴィーガンフードなど、軽めの食事を心がける

1.春の旬野菜や山菜を取り入れる(優しい色味・やわらかい食感・苦み)
次の章で、詳しくご紹介します。

2.春におすすめの調理法を取り入れる
マクロビオティックでは、陰陽のバランスを大切にしています。
食材の陰陽だけではなく、調理法にも陰陽があります。

春~夏は、「陰性」の調理法である、サラダ、蒸す、湯がくなど、軽く火を軽く通したものがおすすめです。春は、寒さが残る日もあるので、生野菜のサラダよりも、蒸したり、湯がいたりするのがおすすめです。



春の山菜は、天ぷらで頂くという方も多いのではないでしょうか。天ぷら料理が多い理由としては、揚げることで山菜のアクが抜けるので、アク抜きが不要なことが大きいかもしれません。また、衣をつけることで食材のうま味や栄養を閉じ込めることが出来るので、山菜の魅力をあますことなく味わえるオススメの食べ方です。

揚げ物が苦手な方だという方には、おひたしにしたり、酢味噌に和えると、春らしい爽やかな味わいになります。コクを加えたい場合には、ごま味噌和えもおすすめです。

3.味付けは、塩分を控えめに 
冬場は、カラダを温めてくれる陽性の調味料である塩・醤油・味噌などを使用した、味の濃いものが美味しく感じられます。春は、カラダを適度に冷まし、緩めてくれる陰性の力が必要になるので、少し味付けを控えめにするように心がけましょう。

季節の変わり目は、薄い味付けが少し物足りないように感じるかもしれませんが、塩分が強すぎると、頭痛がしたり、イライラしやすくなってしまうので注意してみましょう。

4.陰性の調味料(酢・ハーブ)を取り入れる
控えめの味付けが物足りないと感じる場合におすすめなのが、陰性の調味料をプラスすることです。酢やハーブを取り入れることで、複雑な味わいになり、満足感がアップします。

5.ヴィーガンフードなど、軽めの食事を心がける
春は、排出や発散に適した季節です。冬のように、たくさん食べてしまうとカラダが重くなってしまうので、食べ過ぎには注意しましょう。ヴィーガンフードなど、軽めの食事を心がけて、暖かい気候を楽しみながら、散歩や運動などをして発散することを意識してみるのがおすすめです。

2 旬の春野菜&山菜を楽しもう
春野菜&山菜と、冬の根菜類の特徴を、簡単に比較してみましょう。

●冬の根菜類の特徴…渋い色合い、固い食感、優しい甘み 
●春の野菜&山菜の特徴…優しい色味、やわらかい食感、ほろ苦い味わいや香り

春野菜&山菜の大きな特徴が、苦みです。ほろ苦さの成分である「植物性アルカロイド」は、春先に負担がかかりやすい、腎臓・肝臓の機能を高めてくれます。

植物性アルカロイドには、腎臓のろ過機能を高めたり、肝臓の解毒作用を高めたりする働きがあり、活動量が少なく代謝が低くなりがちな冬の間に蓄えた体脂肪の残りと、体に溜まった老廃物を、体の新陳代謝を促すことで体外へ排出してくれるのです。

【おすすめの春野菜】
●菜の花
菜の花は、アブラナ科の黄色い花の総称です。「イソチオシアネート」という名の苦み成分が入っていて、これが肝臓の解毒作用をアップさせてくれ、ニキビなどの腫れ物を解毒し、お通じを良くし、血流を促す作用もあります。他にも、体の余分なナトリウムや水分を排出させる作用を促す「カリウム」も豊富です。

●春キャベツ
キャベツも細かく刻むと、「イソチオシアネート」が生まれます。またキャベツには、「キャベジン」とも呼ばれる、特有の成分「ビタミンU」が含まれ、体内ではビタミンに似た働きをします。胃の働きや粘膜を修復し、正常に保つ働きがあります。

【春におすすめの山菜】
●ふきのとう
キク科フキ属の多年草。春の訪れを教えてくれるふきのとうには、「植物性アルカロイド」の他にも、体内の余分な水分の排出を助ける「カリウム」や、腸内の老廃物を排出する作用がある「食物繊維」、数種類のポリフェノールが豊富に含まれています。

●たらの芽
ウコギ科のタラノキの若芽をたらの芽と呼び、良質なタンパク質と脂質を含むため、「山のバター」と称されています。たらの芽にも、「植物性アルカロイド」が含まれています。

春におすすめの野菜や山菜は、他にもたくさんの種類があるので、ぜひお気に入りのものを見つけて、旬の味覚を存分に味わってみましょう。

【チャヤマクロビのヴィーガンレトルト・春のアレンジメニュー】
1 春野菜の豆乳カルボナーラ

リニューアルした「豆乳カルボナーラ」と、温かい春野菜を使用したヴィーガンカルボナーラ。


             「白トリュフ香る 深いコクと旨みの 豆乳カルボナーラ」


2 春の玄米てまり寿司

酢飯にした「玄米ごはん」と、菜の花などの春野菜を使用したヴィーガンてまり寿司。


                                                                     「雑穀と玄米のごはん」


3 春におすすめのヴィーガンスイーツ
春が旬の果物「苺」を取り入れたヴィーガンスイーツは、いかがでしょうか。苺の特徴は、ビタミンCが豊富に含まれることです。100gあたりの含有量はレモンよりも多いほどです。甘い味からは想像できませんね。

現在チャヤマクロビで提供している、苺を使用したスイーツメニューをご紹介します。

【アフターヌーンティーセット】
お好きなケーキが選べる、アフターヌーンティーセットはいかがでしょうか。真ん中の苺を使用したデザートは、「苺のグラスショートケーキ」です。

【Veganフルーツサンドウィッチ】
卵や乳製品を使用していないヴィーガン仕様の食パンとたっぷりの豆乳ホイップを使用したフルーツサンド。見た目はボリュームがありますが、植物性の食材のみなので、ふんわりと軽く、とても食べやすいサンドです。

4 まとめ
春の旬野菜や山菜などを取り入れた、春を楽しむための食事をご紹介しました。

山菜の旬は短いですが、冬から春へとカラダのスイッチを切り替えてくれる大切な役目を担ってくれています。ぜひ、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

春野菜や山菜が芽吹くパワーを食卓に取り入れることで、排毒を促し、肝臓をフォローし、カラダもココロもフレッシュに、春を心地良く過ごしましょう。

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ライター:渡辺美穂
JADP認定 マクロビオティックセラピスト
Natural Living代表 / Natural Food Seminar講師 / Vegan Carrot Cakeレシピ開発