今回は、前回に引き続き、疲れたカラダに優しい食事(後編)をお届けします。

前編では、消化に負担のかからない、カラダに優しい食材と調理法についてご紹介しました。後編では、カラダに優しい食べ方をご紹介していきたいと思います。

何を食べるのかと同じくらい、どのように食べるのかも大切です。カラダに優しい食べ方のポイントはいくつかあります。それらを意識していけば、疲れたカラダに優しいだけではなく、だんだんと疲れづらいカラダになっていきます。

それでは、カラダに優しい食べ方を見ていきましょう。

【目次】
1.カラダに優しい【食べ方】
①よく噛む
②ながら食べをしない
③食事の間隔をしっかり空ける
④プチ断食・空腹を楽しむ 
2.まとめ

1.カラダに優しい【食べ方】
①よく噛む

よく噛むこと、つまりしっかりと咀嚼(そしゃく)することは、その後の消化・吸収において大きな意味を持ちます。

よく噛んで食べると、そのぶん食べ物が細くなって表面積が増えるため、胃に入ったときに消化酵素が作用しやすくなります。そして必要な栄養はきちんと体内に取り込まれ、不要な残りカスがちゃんと排出され、理想的なお通じになるのです。一方、咀嚼が不十分だと、食べ物がきちんと処理されない状態で大腸に送られ、消化されないままのたんぱく質や脂肪が悪玉菌のエサになり、その結果、悪臭を伴うガスが発生してしまいます。

消化は、咀嚼の段階から始まっているのです。美味しいものを目の前にすると、ついつい早食いになってしまうかもしれませんが、咀嚼は自分自身でコントロールすることが出来る唯一の消化作業です。

マクロビオティックでは、玄米であれば、一口50回以上噛もうとご提案しています。毎回意識することは難しいかもしれません。そのような場合には、最初の一口だけでも意識を向けてみることで、全体的な食べるペースへの意識が生まれ、だんだんとゆっくり噛めるようになっていきます。ぜひ、ゆっくりと噛む習慣を身に付けていきましょう。

②ながら食べをしない
食事中に何かをしながら食べることは、なぜ良くないのでしょうか。それは、交感神経の働きと関連があります。

消化器系の働きをコントロールしているのは副交感神経です。副交感神経はリラックスしているときでないとうまく働かないのです。一方、視覚を使って情報を集めたり、頭を使って理解しようとしたりするときに働くのが交感神経です。この2つの自律神経は、シーソーのように一方の働きが高まればもう一方は低くなりバランスを保っています。

ですので、食べながら何かをして頭を働かせてしまうと、交感神経の働きが高まってしまうので、消化器系の働きが弱まってしまいます。

理想的なのは、食事中は食べることに集中することです。そしてできれば「食休み(食後に30分ほどの休憩)」をとることです。本や漫画、テレビやスマホといった視覚情報はシャットアウトして、副交感神経を働かせてあげましょう。これによって、胃腸がうまく消化・吸収できるようになります。

③食事の間隔をしっかり空ける
前の食事で食べた物が完全に消化され脂肪が燃焼しきってから、次の食事をとることが理想的です。

1度食事をとると、胃腸の中に入った食べ物が消化され脂肪が燃焼するためには約3~5時間かかると言われているので、食事の間隔は、4時間から7時間空けるのが望ましいとされています。

ダラダラと食べると消化液が混ざることで消化しづらくなり、胃腸に負担がかかります。間食を取る場合も、朝・昼・間食・夜としっかり区切り、メリハリを付けて食べるようにしましょう。 

④プチ断食・空腹を楽しむ 
最後にご紹介するのは、プチ断食です。

胃腸が疲れている場合は、思いきって「食べない」という選択肢を選んでみましょう。

消化はとても大きな力が必要で、カラダは毎日とても大変な作業を行っているのです。食べないことで、胃腸を休めてあげることが出来、消化に使っていたパワーを免疫力アップや肌の修復など、健康や美容に嬉しいことに使うことが出来るようになります。

しかし、何日も断食をして、一度消化をストップしてしまうと、消化を再開する際に負担がかかりやすくなってしまいます。回復食がとても大切となり、断食後の回復食を誤ると、逆にカラダによくない影響が出てしまう可能性もあるのです。このようなことから、無理なく続けていきやすい、プチ断食をおすすめしたいと思います。

毎日、眠っている間は何も食べていません。睡眠時間にプラス、午前中食べない、そして夜寝る前の3時間も食べないようにすれば、これだけでも十分、胃腸を休める時間が確保出来ています。空腹の状態を作り、しっかりお腹が空いてから食べると、健康にも繋がり、食事もより美味しいと感じられるようになります。ぜひ、空腹を楽しんでみましょう。

そしてプチ断食の後は、断食の回復食と同様に、最初に食べる食事がとても大切になります。また、朝食も大切にしたい食事です。朝食は英語で「ブレックファースト」、断食を破るという意味です。夜眠っている間、食事が出来ない状態が続くことを”断食状態”ととらえ、朝食をとることで破るのが、ブレックファースト。ですので、朝食もあまり胃腸に負担のかからないお食事を摂ることがおすすめです。

そんなプチ断食後の食事や朝食としておすすめしたいのが、チャヤマクロビのヴィーガンレトルのスープ&シチューのシリーズです。添加物不使用のカラダに優しいレトルトを、ぜひ活用してみてください。

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2.まとめ
疲れたカラダに優しい食事について、食材・調理法・食べ方の3つの切り口で見てきました。そして今回の後編では、「食べ方」にフォーカスをしました。忙しいと、なかなかどのように食べるかまで意識出来ないという場合も多いかもしれません。しかし、これらを取り入れていけば、だんだんとカラダの疲れが減ってくることが期待出来るので、仕事が捗るようになるかもしれません。

生活習慣や食生活を見直して、より良い未来カラダへ繋げていきましょう。

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ライター:渡辺美穂
JADP認定 マクロビオティックセラピスト
Natural Living代表 / Natural Food Seminar講師 / Vegan Carrot Cakeレシピ開発