「マクロビオティック」は、消化を助ける「腸活食」

マクロビオティックは、日本の伝統食がベースとなっているということを、過去の未来カラダLABの中で、お伝えしました。その中でおすすめしている日常的な食事は、玄米と野菜(玄米菜食)と、豆、海藻、そして、「発酵食」が基本となります。

とくにコロナ禍の今、「腸活食」に注目が集まっています。

なぜなら腸は、体内の免疫を司る器官で、そのため、腸の環境を整えると、免疫力がアップすると言われているからです。

そんな「腸活」に欠かせないアイテムが、腸の善玉菌を増やす「発酵食品」です。

普段の食事に取り入れることで、上手に免疫力をアップさせていくことが、とても大切になってきます。

このように「発酵食品」は、日本人が、昔から大切に受け継いできた知恵であり、食の文化と言えます。

従いまして、日本の伝統食をベースとし、発酵食品をたくさん使用しているマクロビオティックは、分かりやすい言葉で言い換えるとしたら…それは「腸活食」になるのではないでしょうか。

今回は、【マクロビオティックは、消化を助ける「腸活食」】をテーマに、お届けしていきたいと思います。

【目次】

①「発酵」とは
②「発酵食」の種類
③最も代表的な発酵食品は?
④チャヤマクロビの腸活カレー&スイーツ
⑤まとめ

①「発酵」とは

そもそも「発酵」とは、微生物が繁殖を繰り返すことで、もともとの食材成分を変化させることを言います。

利点としては、微生物の働きによって、保存性や栄養価がアップすることです。

世界中で発酵食品が作られ、その国独自の文化がありますが、気候や風土に恵まれた日本は、有数の発酵先進国と言えます。

②「発酵食」の種類

「発酵食」には、どのような種類があるかを見ていきたいと思います。

「麴菌由来の発酵食」味噌、醤油、清酒、酢、味醂、塩麴、醤油麹、甘酒、醤油麹、酒粕
「乳酸菌やビフィズス菌由来」ヨーグルト、漬物、キムチ、チーズ

「納豆菌由来」納豆

 

どれも馴染みの深い食品ばかりですが、とくに日本では、「麴菌由来の発酵食」を口にしない日はないほど、身近な存在です。

そもそも「麹」とは、蒸した米や麦、大豆などの穀物に麹菌を付着させ、繁殖させた加工品です。

麹には、約100種類の酵素が含まれており、これらの働きによって旨味や甘味が生まれ、さらに麹菌によってアミノ酸やビタミンといった人間にとっては有益な栄養素が生み出されるそうです。

③最も代表的な発酵食品は?

発酵食品の中でも、一番欠かせないと思うのが、味噌です。

例えば、毎日の食卓に、お味噌汁は欠かせないものです。

マクロビオティックの基本となる食は、具沢山のお味噌汁と、玄米にお漬物。

シンプルな内容ではありますが、栄養バランスに富んだ消化にやさしいお食事でもあります。

マクロビオティックを分かりやすく表現する際のキーワードとして、「腸活食」の他に、「江戸時代食」というキーワードもあります。

「日本の伝統食」をより具体的に表現した「江戸時代食」とは、江戸時代の庶民や下級武士が食べていたお食事のことを指します。

「江戸時代食」のメインは、ほとんどがお米。

そして、お味噌汁とお漬物。シンプルな、一汁一菜。

ちなみにお米は、1日に5合とも言われています。驚きの量ですね。

炊くのは朝の1回だけだったそうです。

 

江戸の庶民の食事はこんな感じだったようです。

  朝食ホカホカご飯、味噌汁
  昼食冷や飯、野菜もしくは魚などのおかず
  夕食お茶漬け、漬物
【ごはんのお供】たくあん、梅干しなど
【お味噌汁の具】大根、豆腐、納豆など
【お漬物】たくあん、糠味噌漬けなど
【お惣菜】きんぴらごぼう、煮豆、ひじきの白あえなど。

豆類が貴重なたんぱく源とされ、お魚が登場するのは、月に数回だったよう
です。

とてもシンプルな内容ですね。それと同時に、「江戸時代」の食事には、味噌汁の他に、発酵食品がたくさん登場しています。シンプルな玄米と野菜中心のお食事を、パワーアップさせていたのが「発酵食」なのではないか、そんな風に感じます。

ここからは少し余談になってしまいますが、「江戸時代食」の「お米」の種類に関して、興味深い話が内容がありますので、こちらについても触れてみたいと思います。

江戸っ子は、玄米ではなく、美味しい白米を、お腹いっぱい食べられることを自慢にしていたようなのですが、デメリットがありました。

それは、「脚気(かっけ)」と呼ばれる病気です。

これはビタミンB1不足によって起きる疾患で、足のしびれなどの症状が出ました。
玄米には胚芽部分にビタミンB1を含有しているのですが精米するとこれが失われてしまうのです。

江戸の住民には脚気に苦しむ人が多かったのですが、江戸を離れて主食が白米から玄米や麦、雑穀になるとアラ不思議、いつの間にか脚気が治る。ということで脚気は当時、江戸だけの奇病として「江戸わずらい」とも呼ばれていました。

マクロビオティックでは、「白米」ではなく「玄米」をおすすめしています。

ビタミンB1不足によって起きる疾患のことを考えると、未来カラダのためにも、日常的に食べるお米は、「玄米」が好ましいということが分かるのではないでしょうか。

④チャヤマクロビの“腸活”カレー&スイーツ

チャヤマクロビでは、おすすめ発酵食品である味噌を、通常は使われないお料理やスイーツにも、使用しています。
味噌を使用している、ちょっとめずらしいお料理やスイーツを紹介していきたいと思います。

【カレー】
通常のカレーのレシピに、味噌は登場しませんが、チャヤマクロビで提供しているカレーは、味噌が登場します。

発酵食品の味噌を使用した消化にやさしいカレー、それが、チャヤマクロビのカレーです。
まさに、“腸活”カレーと言えそうです。

植物性だけのカレーに、味噌を加えることは、コクも加わり、味の深みも出ます。

また、味噌のもう一つの大切な要素として、陰陽のバランスを取るという役割も果たしています。

カレーに使用される“スパイス”は、種類にもよりますが、陰性のものも多いです。

そこでバランスを取るために、豆味噌や合わせ味噌などをプラスしています。

写真《チャヤマクロビのレトルト豆カレー》

 

味噌を使用した“腸活”カレーは、レストランで提供しているカレーの他にも、レトルトカレー(野菜カレー・野菜カレーマイルド・豆カレー・ソイキーマカレー)、冷凍カレー(Soyミートナゲットのマクロビスパイシーカレー)でもお楽しみ頂けます。

味噌汁の代わりに…味噌が溶け込んだ“腸活”カレーは、いかがでしょうか。

【チーズ風】

チャヤマクロビではチーズ風の味わいを表現をする際にも、味噌を使用しています。乳製品のチーズを使用しない代わりに、同じ発酵食品を使うことで、チーズ風の味わいになるのです。白味噌を使用しています。 例《SOY酒粕チーズ》

【スイーツ】

チャヤマクロビのスイーツは、通常のスイーツ作りでは登場しないような食材が、たくさん登場します。お食事に近いような食材も多いと感じます。味噌も、その一つです。

こちらもお料理の《SOY酒粕チーズ》と同様に、乳製品のチーズを使用しない代わりに、同じ発酵食を使うことで、チーズ風の味わいを表現しています。白味噌を使用しています。

また、お砂糖は陰性です。スイーツの陰陽バランスを取るためにも、チャヤマクロビのスイーツには、味噌以外にも、塩や塩麹などの陽性の発酵食品も登場します。

スイーツを食べながら、発酵食品も摂取できる、そんな“腸活”スイーツなら、毎日食べても罪悪感が少ないですね。

例《ベイクドSOYチーズケーキ》
  《マクロビチーズケーキ(ストロベリー)》
  《マクロビチーズケーキ(瀬戸内レモン)》

※提供するお料理やスイーツは、季節ごとに変わります。
ご紹介したメニューを、提供していない場合もございます。

チャヤマクロビのお料理やスイーツは、ただ美味しいだけではなく、腸にやさしい発酵食品をたくさん摂取出来て、さらに、カラダの陰陽バランスも取れるようになっているのです。

一石二鳥な、“腸活”カレーやスイーツを、ぜひお試しください。

⑤まとめ

いかがでしたでしょうか。

腸環境を整えて、免疫力をアップさせてくれる発酵食品は、シンプルなマクロビオティックの玄米菜食を支える、とても大切な食であるということが、改めて実感出来たのではないでしょうか。

そして、様々な発酵食品がある中で、私たちにとって欠かせない食品が味噌であるということです。毎日、お味噌汁を飲むこと、そして、ちょっと気分を変えたい時には、チャヤマクロビの味噌が入った「カレー」や「スイーツ」などを取り入れて、食のバリエーションを楽しみながら、免疫アップもして頂きたいと思います。

未来カラダのために欠かせない発酵食品、ぜひ毎日の食卓に登場させて頂ければと思います。

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ライター:渡辺美穂
CHAYAマクロビフーズ 編集部 兼 営業部 / マクロビオティック セラピスト