【この冬、「お茶」の知識を深めよう!】
「チャヤ マクロビオティックス」のルーツである「日影茶屋」は、江戸時代から続く老舗の日本料亭です。鎌倉と三浦を結ぶ重要な街道の途中に往来の人が、食事や休憩をする峠の「茶屋」として創業しました。
ですので、チャヤマクロビにとって「お茶」は原点といえます。
今もレストランでは、様々な種類の「お茶」をアレンジした、お料理やスイーツ、ドリンクなどの提供をしています。
たとえば「緑茶」は、私達にとって身近な飲み物ですが、意外と知らないことも多いように思います。魅力が詰まった「お茶」に関する知識を、一緒に深めていきませんか。
【目次】
●お茶の種類について
●緑茶の分類について
●「緑茶」を、シーン別で楽しもう!
●「緑茶」の効能について
●気になる「緑茶」のカフェインの含有量
●「自家製ほうじ茶」はいかがでしょうか?
・お茶の種類について
まずは、一言で「お茶」といっても、いろいろな種類があるので、その種類について、見ていきたいと思います。
緑色の「緑茶」、茶色の「烏龍茶」、赤色の「紅茶」 。皆さまは、どのお茶がお好きでしょうか。
飲んだ印象は、まったく異なりますが、実は、いずれのお茶も「チャ」の樹、学名「カメリア・シネンシス」の芽や葉からつくられます。「チャ」の樹は、ツバキ科の植物で、椿の花に形がよく似た小さな白い花が咲きます。
つまり、原材料はすべて同じ「チャ」の樹なんですね。違いは、製造工程のみです。
「発酵」というキーワードによって、大きく3つに分類されています。
収穫した茶葉をどの程度「発酵」させるかによって、お茶の種類が決まるのです。
・緑茶:無発酵
・烏龍茶:半発酵
・紅茶:全発酵
ちなみに、お茶の「発酵」というのは、日本酒や味噌などの発酵食品とは意味合いが異なります。この場合の「発酵」の定義は、微生物の働きによって物質が変化することを指します。そして、お茶の「発酵」には、菌は関与しておらず、古くからの慣習で発酵と呼ばれています。
「お茶」には、大きく分けて3種類あることが分かりました。そしてここからは、チャヤマクロビがフォーカスしていこうと考えている「緑茶」について、さらに見ていきたいと思います。
・緑茶の分類について
・煎茶 ・玉露 ・抹茶 ・かぶせ茶 ・番茶 ・ほうじ茶 ・玄米茶
「緑茶」の中で「煎茶」が、日本国内の流通の80%を占めています。私達にとって、一番馴染みの深いお茶ですね。
いろいろな種類がある「緑茶」ですが、「チャ」の樹の「育て方」と、生葉を蒸した後の「製造工程の違い」によって、2つに分類することが出来ます。
【チャの樹の育て方】
・茶畑に覆いをかける(被覆栽培)
覆いの期間が短い方から、かぶせ茶→玉露→抹茶となります。
・茶畑に覆いをかけない
煎茶・番茶・ほうじ茶・玄米茶
煎茶は、普通煎茶の他に、浅蒸し煎茶、深蒸し煎茶、ぐり茶 などもあります。
意外な感じがするかもしれませんが、茶色い「ほうじ茶」も、「無発酵」の「お茶」なので、分類をすると、「緑茶」の一種となるんですね。
【製造工程の違い】
・煎茶…茶葉を、新鮮なうちに「蒸し」て「揉んで」作るお茶のこと。
浅蒸し(黄金色)、深蒸し(濃い緑色)
・玉露…「被覆栽培」を20日以上行い、収穫後は、煎茶と同様の工程。
・抹茶…玉露同様に、「被覆栽培」を20日以上行った後、「蒸し」の後に、「揉み」ではなく、「炉」にかけて乾燥させ、「碾茶(てんちゃ)」と呼ばれる状態にしたあと、葉脈や茎を取り除いて、石臼で碾いて粉末状にしたもの。
いろんな種類の「緑茶」がありますね。
特徴も様々なので、シーン別におすすめのお茶をピックアップしてみました♪
・「緑茶」を、シーン別で楽しもう!
Morninng:「煎茶」
緑茶の中でもカフェインの含有量が多いので、カラダをすっきりと目覚めさせてくれます。
70~80度のお湯でいれることで、渋すぎない味わいとなります。
Lunch Time:「ほうじ茶」
食事と一緒に飲むお茶は、量を気にせずに楽しめる「ほうじ茶」がおすすめです。
100度の熱湯でいれることで、香りが引き立ちますよ。
Tea Time:「玉露」
疲れた時には、リラックス効果が高い「テアニン」を多く含む「玉露」がおすすめです。
やわらかい甘みと上品な味わい、ホッとする香りで、一息つきましょう。
Night Time:「玄米茶」
水に浸して蒸した米を炒り、そこに煎茶や番茶をほぼ同量の割合で加えたお茶が「玄米茶」です。炒った米の香ばしさと、お茶のさっぱりとした味わいが楽しめます。
米が入ることで、カフェインの含有量もさらに少なくなるので、夜飲む場合や、お子さまにもおすすめです。
玄米茶もほうじ茶同様に、香りを楽しみたいお茶です。100度の熱湯でいれることで、香りが引き立ちます!
さて次は、未来カラダに嬉しい「効能」についても見ていきたいと思います。
・「緑茶」の効能について
「旨味」「渋み」「苦み」といった深い味わいを持つ緑茶。
・まずは、「旨味」成分…テアニンに注目!
緑茶の「旨味成分」である「アミノ酸」の一つです。上品な甘みや旨味が楽しめます。
リラックス効果、ストレス軽減など。
気分を落ち着かせてくれて、睡眠の質も改善されるといいます。
「テアニン」は、高級な「お茶」、「玉露」「抹茶」などに多く含まれています。
旨味成分の「アミノ酸」は50度以上の低温で溶けだしやすいとされているので、低温でじっくりといれます。
・次は、「渋み」成分…「カテキン」に注目してみましょう!
「ポリフェノール」の一種。
抗酸化作用、コレステロール抑制、殺菌作用・抗菌作用・虫歯予防など。
抗ウィルス作用も高いので、インフルエンザ予防にも有効とされています!
「カテキン」は酸化しやすいのですが、「緑茶」は、製造工程で酸化酵素の働きが抑えられるため、ほとんど酸化しません!
・最後は、「苦み」成分…「カフェイン」に注目。
眠気を防ぐ覚醒作用、利尿作用、むくみ防止など。
しかし、「カフェイン」に関しては、気になる方も多いと思います。
・気になる「緑茶」のカフェインの含有量
カフェインの含有量は、どのくらいなのでしょうか。
コーヒーと比較と比較してみます。
「煎茶」に含まれるカフェインの含有量は、150mlあたり30mg程度だと言われています。
「抹茶」のカフェイン含有量は、150mlあたり45mg程度です。
「コーヒー」に含まれるカフェインの含有量は、150mlあたり100mg程度です。
「お茶」にはカフェインが含まれているという印象がありますが、含有量は、意外と少ないんですね。「煎茶」は、「コーヒー」の30%程度しか含まれていないことになります。
「煎茶」であれば、飲みすぎたとしても、「コーヒー」のように中毒の症状などは発生しづらいようです。
しかし、「玉露」や「抹茶」はカフェインが多く含まれている若い芽を摘み取って作られるため、カフェインの濃度が高くなるようなので、飲む時間帯などに気をつけて、上手に飲みたいですね。
お茶の基礎知識について学んだところで、ここからは、「マクロビオティック」の視点で、「おすすめのお茶」をご紹介していきたいと思います。
・「自家製ほうじ茶」はいかがでしょうか?
「ほうじ茶」は、ほとんどの方が、飲んだことのある「お茶」だと思うのですが、自分で作った「自家製ほうじ茶」を飲んだことがある方は、あまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
加熱することで、「陽性」(カラダを温めてくれる)のパワーが加わったほうじ茶は、寒さの厳しくなってきた、これからの季節におすすめです!
煎りたては、香りが最高です!お茶屋さんに入った時のような香りが、ご自宅で楽しめます。 そして、古いお茶でも、美味しさがしっかり蘇ります! 古くなってしまった「お茶」の活用法としても、「自家製ほうじ茶」は、大変おすすめです。
焙じる(煎る)ことで、「カフェイン」や苦み成分である「タンニン」が減り、胃への負担が軽くなります。
未来カラダのためにも、寒さの厳しい冬の季節には、「ほうじ茶」がおすすめです。
【自家製ほうじ茶の作り方】
作り方は、とても簡単!フライパンで煎るだけです!
①フライパンにお好みの量の緑茶を入れ強火にかけ、焦がさないように、フライパンを振り続けます。振るのが大変な場合は、菜箸や木べらなどで、全体を混ぜ続けるようにします。
(最初に30秒ほど加熱をしてから、一度ぬれふきんの上に置いて、温度を均一にしてから始めると、よりムラなく仕上げられます。)
②2~3分で、茶葉が茶色くなってきたら、中火にして、絶えずゆすったり振ったり、あおったり…茶葉から白い煙が出てきたら、最後は弱火にします。
③10~12分で出来あがりです。バットなどに移し、冷ませば完成です!
ポイントは、焦げないようにすること!
煎っている時も、香りを存分に楽しむことが出来ます。
コロナウィルスの猛威がさらに増してきている中、お家で過ごす時間が増えてきている方も多いのではないでしょうか。ぜひご自宅で、「自家製ほうじ茶」を楽しんでみてください♪
まとめ
未来カラダにとって嬉しい「効能」がたくさんある「緑茶」は、まるで天然のサプリメントのようですね。
とくに、「カテキン」の殺菌作用や抗ウィルス作用を上手に活用して、コロナウィルスやインフルエンザに負けないように、免疫アップにつなげていきたいですね。
欲しい効能や取り入れたいシーンによって、お茶を選んでみることで、より健やかな未来カラダへと繋げていきましょう。
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ライター:渡辺美穂
CHAYAマクロビフーズ 編集部 兼 営業部 / マクロビオティック セラピスト