牛乳の代わりとなるプラントベースミルクの人気が、急速に加速しています。

実際に、大手カフェチェーン店などでも、プラントベースミルクの品揃えに力を入れるようになってきているので、目にする機会も増えていると思います。

例えば、ブラックのコーヒーよりも、ラテの方が好きだというヴィーガンの方にとっては、豆乳以外の選択肢が増えて、とても喜ばしいことですし、その日の気分や体調によって、何を選ぶか考える楽しみも増えました。

このような中、改めて、なぜ今、プラントベースミルクなのか?
その理由を、探っていきたいと思います。

【目次】
1.プラントベースミルクとは?
2.充実の理由①:地球環境に優しい
3.充実の理由②:カラダにも優しい
4.充実の理由③:豊富なバリエーションから選べる
5.まとめ


1.プラントベースミルクとは?

プラントベースミルクとは、その名の通り、植物性食材から作られた代替ミルクの総称です。

動物由来のミルクは、ほぼ牛乳の一択ですが、プラントベースミルクは、幅が広く、現在、様々な種類が登場しています。その中でも最もポピュラーで古くから飲まれているのは、大豆由来の豆乳といえましょう。

そして、豆乳の次に登場してきたのが、ライスミルクです。

そして最近では、「第3のミルク」と呼ばれる、アーモンドミルクやオーツミルクなど、ナッツや穀類などを原材料としたミルクが登場しています。

チャヤマクロビでは、2017年秋から、アーモンドミルクも積極的に取り入れていますが、直近では、オーツミルクも推奨しています。
※チャヤのレストランドリンクやECにて販売(予定)

それでは次に、これらの充実の理由を、3つの観点から、お伝えしましょう。

2.充実の理由①:地球環境に優しい
プラントベースの製品が伸びている背景の理由のひとつに、環境への配慮、優しさがあります。
実際の比較として、牛乳とプラントベースミルクは、それぞれが気候に与える影響について、どのくらい違うのでしょうか。

先ず最初に、温室効果ガスの排出についてですが、牛乳は、どのプラントベースミルクと比べても、3倍以上の温室効果ガスを排出しているという結果があります。

(引用画像:イギリス「BBC」ニュース 2019年2月22日記事:Climate change: Which vegan milk is best?

また、生産に必要な土地の面積に関しては、グラス1杯の牛乳を、1年間生産するためには、650平方メートルの土地が必要で、これは、テニスコート2面分に当たり、オーツミルクと比べた場合、10倍以上になります。 

そして、さらに、生産に必要な水の量に関しては、豆乳やオーツミルクは比較的少ない量で済み、その次がライスミルクで、グラス1杯あたり54リットルの水が必要となり、アーモンドミルクは、それよりも多くの水を必要とし、1杯分には74リットル必要となりますが、いずれのプラントベースミルクも、牛乳に比べれば少なく済みます。(引用:YAGI USA LLC https://yagiusa.themedia.jp/posts/7879848/

このように、プラントベースミルクは、温室効果ガスの排出量、生産に必要な土地や水の量、どれをとっても、動物性の牛乳に比べて、地球環境への負荷が低いことが分かります。

3.充実の理由②:カラダにもやさしい
栄養価が豊富なプラントベースミルク、マクロビオティックの陰陽の観点から見ると、とてもカラダにやさしいということがお判りいただけます。

先ず、考え方として陰性(カラダを冷やす)と陽性(カラダを温める)、その中間の、バランスの取れた中庸の状態に分けるのですが、当然おすすめは中庸の状態になります。積極的に中庸に近い食材を取り入れることにより、カラダもココロも、バランスが取れた理想的な状態に導けます。

プラントベースミルクの中で、中庸に近いおススメは穀物由来のライスミルクとオーツミルクです。

ライスミルクやオーツミルクの特徴、それはその飲みやすさです。甘味料を加えなくても、素材本来が持つ優しい甘さを感じられます。とくにオーツミルクは、クセが少なく、香ばしさもあり、濃厚な味わいで飲み応えもあります。

4.充実の理由③:豊富なバリエーションから選べる
チャヤマクロビでも、4つのプラントベースミルクを使用しています。では、それぞれの特徴を、紹介させてくだい。

1.豆乳(ソイミルク)
大豆は、畑の肉と表現されるくらい、栄養価が豊富です。
プラントベースミルクの定番で、海外でも人気があります。

味わいは、豆の味わいが強いので、無調整豆乳だと、少しクセが強く、好き嫌いが分かれる印象があります。また、調整された豆乳は、飲みやすくなっていますが、お砂糖や油が添加されている場合がありますので気を付けましょう。


チャヤマクロビでは、豆乳を、お料理にもアレンジしています。

乳製品や卵などの動物性の原材料を一切使用していない、ヴィーガンのカルボナーラですが、とても濃厚でまろやかな味わいがお楽しみ頂けます。

女性の方から、とくに人気が高い商品です。

2. 優しい甘さのライスミルク
ライスミルクは、お米をベースに作られる、穀物ベースのプラントベースミルクです。

甘酒の人気と共に、数年前から、人気が高まってきています。
チャヤマクロビでは、豆乳と同じように、創業当初から、長年使用してきたプラントベースミルクです。

ライスミルクの原料は白米か玄米、もしくは米粉。

製法は、大きく分けて2つあります。
米粉に水を加えたものと、お米を発酵させて液体状にしたものです。

しっかり時間をかけて発酵させているもののほうが、よりお米がオリゴ糖へと分解されるので、甘さを添加しなくても自然な甘みが出るのが特徴です。

プラントベースミルクの中でも、かなり、サラッとした飲み心地で、軽いのが特徴です。

チャヤマクロビでは、ライスドリンクの自然な甘さを活かして、ホットのライスミルクを提供したり、野菜やフルーツとの相性も良いので、スムージーにも多く使用しています。

3.コクのあるアーモンドミルク
アーモンドミルクも、人気が高いプラントベースミルクです。

ナッツ由来なので、とても香ばしい味わいで、カフェで、アーモンドミルクラテを採用しているところも増えています。

アーモンドミルクは、メーカーによっても、特徴が異なりますが、全体的にプラントベースミルクの中でも、特に濃厚です。チャヤマクロビでも、ホワイトソースなどのお料理やスイーツへの活用も多く、調味料の様に便利に使っています。

たとえば、「葉山マクロビプリン」シリーズは、アーモンドミルクがベースになっています。卵不使用とは思えない、とても濃厚でなめらかな食感のプリンです。季節限定のフレーバーや、店舗ごとに異なるフレーバーなどもご用意しています。

【チャヤマクロビ 伊勢丹新宿店:葉山マクロビプリン ~スーパーフード~】

4.人気急上昇のオーツミルク
最後にご紹介するのは、現在急速に人気が高まっているオーツミルクです。

オーツ麦を原材料とした穀物由来のプラントベースミルクで、砂糖を加えていなくても、とても優しい甘さです。 

同じ穀物由来のライスミルクよりも、濃厚な飲み心地と優しい甘さで、コーヒーとの相性も良く、カフェラテ用に開発されているものが、数多く登場しています。

チャヤマクロビでも、まもなくオーツミルクラテの提供や、物販での販売が始まる予定です。コーヒーがお好きな方には、ぜひ試して頂きたいと思います。

以上が、チャヤマクロビでも使用している代表的なプラントベースミルクの特徴でした。

尚、同じ種類でも、メーカーによってその味わいが違うので、いろいろ試してお好みのブランドを探してみるもの楽しいですね。

5.まとめ
なぜ今、プラントベースミルクの人気が高まっているのか、3つの観点から、理由を見てきました。

地球環境に優しいこと、カラダにも優しいこと、そして、バリエーションが豊富で、体調によって、セレクトできること。

以前は、牛乳以外を選択したいと思った場合に、手軽に選べるものは、豆乳しかありませんでした。しかし、豆乳は、少しクセがあるので、植物性を選択したくても、味わいが苦手で、選択出来ないという方も多かったと思います。

選択肢が増えたことで、味わいも広がり、好みの味を選択出来たり、その日の体調や気分によって選べるようになったので、これからは、牛乳よりもプラントベースミルクが、格段に増えていくのではないでしょうか。

バリエーションが増えたことで、お料理やスイーツに使用した場合の、味の幅も、とても広がっています。

チャヤマクロビのスイーツも、いくつかのプラントベースミルクを使い分けて、それぞれのスイーツに合ったものを選んで、使用しています。

未来の地球環境、そして、未来カラダのために。

プラントベースミルクで、日々の生活を豊かにしていきましょう。

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ライター:渡辺美穂
CHAYAマクロビフーズ 編集部 / マクロビオティック セラピスト