特集:食べるということ

「今日は、何を食べようかな。」

「なるべくカラダに良いものが食べたいな。」

 

何を食べるのか。また、どのように食べるのか。

このことは、未来カラダにとって、大変重要なことです。

たとえば、どんなにカラダに良いものを食べても、「食べ方」が良くないと、しっかり消化されなくなってしまいます。

今回は、食べるということで得られる効果を最大限に引き出すために、どのように食事と向き合うべきか、皆さまと考えていきたいと思います。

【目次】
1. 食べる環境
2. 食べる順番
3. 噛むこと
4. 感謝の気持ち
5. まとめ

1.食べる環境
普段、どのような環境で食べているでしょうか。

あらためて、食べるという基本的な行為を、どのくらい意識されているでしょうか。

日々、追われるように仕事が忙しい時や、子育てで手がかかる時期などもあると思います。そんな時は、「何を食べるか」を考えるだけで精一杯かもしれません。

しかし本来は、落ち着いた空間でゆったりと食事を楽しむことが出来ることが理想的です。

 

「どこで食べるか」「誰と食べるか」など、日々の生活の中では意識出来ないことも、多々あるかと思います。

このように、慌ただしい状況では、カラダの声に耳を傾ける時間が無くなってしまい、結果として、その時にカラダが必要としている食事を選択出来なくなってしまう可能性もあると考えます。

例えば、いつもは好きで食べている食事でも、なぜか美味しく感じられない、そんな時もあるのではないでしょうか。

それは、カラダの状況は、季節ごとに変わったり、ストレスで変わったり、天候で変わったり、月の満ち欠けの影響を受けたり、様々な要因で、日々変わっているからです。

この間、美味しく感じられたとしても、別の日には、カラダが受けつけないこともあるのです。

理想的な食事とは、落ち着いた環境で、自分のカラダの声に耳を澄まし、その時欲している食材を選び、その時の体調に合わせた調理法を選び、丁寧に調理をして、そして、いただくことです。

そのような食事は、医食同源に繋がる、食で自分自身の不調を治せてしまうくらいのパワーがあると考えます。

ご自身で調理することが難しいという場合には、カラダの声に耳を澄まし、その時に何が食べたいのかを、自分自身に問いかけてから、外食でもジャンルを選んでみたり、メニューの選択にもこだわって頂きたいと思います。

「あまり食べたくない。」そんな声が聞こえてきた場合には、思い切って1食抜いてみることも悪くないと思います。

現代の人は、そもそも食べすぎているのです。

不調の多くが、食べ過ぎが原因である可能性が高いとも言われています。

この機会に、普段の食事が、理想的な環境から、どのくらい離れてしまっているのか、振り返ってみて頂きたいと思います。

2. 食べる順番
さて普段、どんな順番で食べているでしょうか。

「ベジタブルファースト」という言葉が流行ったので、野菜を一番最初に食べようと意識されている方も多いかもしれません。

たしかに、野菜を最初に食べることは、おすすめです。

野菜に含まれる食物繊維が、血糖値の上昇を緩やかにしてくれるからです。

最初に野菜を食べてから、タンパク質を摂り、お米などの糖質は、最後に摂るようにするという流れが、消化の仕組みから、とても理想的な順番です。

あえて、野菜よりも前に摂るとすれば、そのおすすめは、白湯や味噌汁、スープ類です。

それらの温かい食事を先に頂くことで、胃腸を起こしてあげるようにします。その上で、食べ始めるのが最も理想的だと考えます。

とくに、夜寝ている間は、食事を摂らないので「断食」のような状態です。

その断食状態を、朝ごはんを食べることで破る、断食を壊すのが、ブレックファースト、朝ごはんなのです。

朝ごはんは断食明けの状態、まずは、胃腸をゆっくり起こしてあげることで、スムーズに消化が出来るようになります。

おすすめとしては、温かくて消化のしやすいお粥が、朝食には最適と言えるでしょう。

3. 噛むこと
普段、何回くらい噛んでいるか、意識したことはありますか。

忙しい日々の生活の中で、急いで食べていませんか。

マクロビオティックでは、最低50回以上噛むことを推奨しています。

とくに玄米は固いので、よく噛まないと消化不良になってしまい、玄米の良さが活かされなくなってしまいます。

たくさん噛んでいると、玄米は甘く感じられるようになってきます。

ぜひ意識をして、少しでもたくさん噛んでみましょう。

唾液の効果も、期待出来ます。

口は最初の消化器官で、さらに、他の消化器官と違い、ご自身でコントロールすることが出来ます。

たくさん噛めば、消化の負担を軽くすることが出来るのです。

しかし、言葉で言うのは簡単ですが、これを実践するのは、意識をしていても、なかなか難しい。そんな場合には、諦めてしまうのではなく、最初の一口だけでも、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

4. 感謝の気持ち

いただきますと、食べる前に手を合わせることは、大切なことです。

食は、自然界の様々な命から授かったものです。

お食事をいただく時に、感謝の気持ちをもって手を合わせることも、とても大切だと考えます。

マクロビオティックは、お料理のジャンルなのではなく、健康的に長生きするためのヒントを教えてくれる考え方です。


”いただきます”

その真の意味を知ることで、お食事をいただく際に感謝の気持ちが生まれるようになり、より良い未来カラダに繋がっていくと考えます。

5. まとめ
今回は、食べるということ、私たちの日常そのもの、一番基本的な行動にフォーカスしました。

どんなにカラダに良いモノを食べたとしても、食べる環境が良くなかったり、食べる順番を意識出来ていなかったり、噛む回数が少なかったり、感謝の気持ちが薄ければ、カラダに良いモノでも、ほとんど活かされなくなってしまうということもあるのです。

一食、一食、食べる前に、ぜひ思い出して頂きたいと思います。

そうすれば必ず、より良い未来カラダに繋がっていくはずです。

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ライター:渡辺美穂
CHAYAマクロビフーズ 編集部 兼 営業部 / マクロビオティック セラピスト