Macrobiotic
食事ガイドライン

Macrobiotic guide
マクロビオティックの
食事ガイドライン(亜熱帯性気候用)

食材バランスの目安としては、玄米など未精製の全粒穀物が50~60%、野菜が25~30%、豆や海藻が10~15%、その他(ナッツや果物など)が5~10%です。

マクロビオティックでは食べ物の禁止はありませんが、肉、卵、乳製品、精製された白砂糖、化学調味料などは、できるだけ使用を避けたいものとされています。

炭水化物を50%~60%も摂取して、健康バランスは大丈夫かな?と気にされる方もいるかもしれませんが、全粒穀物には、精製された穀物にはない栄養分が多く含まれています。また、全粒穀物はよく噛んで食べる必要があるため、通常よりも少量で満腹感が得られます。

なぜ、肉を使わないの?

温帯性気候の日本は穀物の収穫量が豊富だったので、穀物中心の食生活を送っていました。肉や牛乳などをたくさん摂るようになったのは、ここ100年くらいのことです。お肉等の動物性たんぱく質は、分解・吸収がされにくく、食べ過ぎるとからだに負担がかかりやすいと言われています。そのため、マクロビオティックではできるだけ避けたいものとされています。陰陽の観点から見ても肉は強い陽性です。

マクロビオティックでは、大豆やひよこ豆、小豆などの豆類をはじめ、大豆発酵食品のテンペ、小麦のタンパク質(グルテン)を原料とした麩などをタンパク源として使います。これらの食材は調理法により、肉の代用品としても活躍します。

しかし、肉を好きな方が、急に肉を抜くことはストレスの原因にもなりかねません。急激に行おうとせずに、ゆっくりと変化させていくことが長続きのコツです。肉を食べるときは、たっぷりの野菜や薬味、陰性の食材、陰性の調味料(ビネガー・スパイスなど)を組み合わせたり、蒸すなど陰性の調理法でバランスを整えても良いでしょう。

なぜ、白砂糖を使わないの?

マクロビオティックでは、精製された白砂糖は単糖類のため、血液中に早く届き、血糖値を急激に上げインシュリンを大量に発生させることから、からだに負担をかけると言われています。 また、陰陽の観点からみても、暑い地域で空に向かって高く育つサトウキビを精製した白砂糖は、極陰性に位置付けられており、からだを冷やすと言われています。

マクロビオティックでは、精製されていない米飴、メイプルシロップなど血液中に穏やかに吸収される多糖類を甘味料として使います。

とはいえ、精製されていない甘味料でも大量に摂取することはからだに良いことではありませんし、好きな甘いものを我慢し過ぎることもストレスの原因になりかねません。大切なことは「甘味料の質と量のバランスを取っていく。」ということです。

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